甲高い笛の音が闻こえてきました。新歌舞伎十八番の内.pdf

１甲高い笛の音が聞こえてきました。新歌舞伎十八番の内『紅葉狩』の幕開きでございます。お能の『紅葉狩』を明治になって、歌舞伎の名作者、河竹黙阿弥が歌舞伎舞踊として作り上※注：番号は変更げた作品。お能から移されたので、重々しい笛で始まり、どこかお能を彷彿とさせる鳴り物しないでください。となりますが、ドドンドンドンと大太鼓で深山幽谷を表す山おろしという鳴り物が入る辺り、歌舞伎舞踊の醍醐味いっぱいの一幕でございます。２舞台一面に広がるのは、紅葉の景色。長野県の戸隠山一帯の風景です。冬を迎える前の木々のほんのひとときの姿です。まずは、舞台向かって左下手の常磐津の演奏で、この様子を語ってゆきます。３千年以上も昔、京の都から遠くはなれた信濃は、自然が息吹く神秘の場所でもありました。さて、この後は語りが、竹本義太夫節へと移ります。４そして最後の演奏は、正面の長唄。長唄という名の通り、こちらは常磐津や竹本の語りと違い、唄ってゆきます。５邦楽が二つ以上、同じ舞台に並ぶのを掛け合いと申しますが、常磐津、竹本、長唄と三流派を使うのは極めて珍しく、大変豪華な舞台面。そんな中、高貴な人物が登場致します。義太夫節の“呼び”の語り”世界も平の維茂は“※注：１コメントの文字数は自由です。文字数が多くなる場合は枠を広げて６使用してください。７８９１０１１１２2１３１４１５１６１７１８１９２０２１２２２３２４２５3２６２７２８２９３０３１３２３３３４３５３６３７３８4３９４０４１４２４３４４４５４６４７４８４９５０５１5５２５３５４５５５６５７５８５９６０６１６２６３６４6６５６６６７６８６９７０７１７２７３７４７５７６７７7７８７９８０８１８２８３８４８５８６８７８８８９９０8９１９２９３９４９５９６９７９８９９１００１０１１０２１０３9１０４１０５１０６１０７１０８１０９１１０１１１１１２１１３１１４１１５１１６10１１７１１８１１９１２０１２１１２２１２３１２４１２５１２６１２７１２８11１２９１３０１３１１３２１３３１３４１３５１３６１３７１３８１３９１４０12１４１１４２１４３１４４１４５１４６１４７１４８１４９１５０１５１１５２13１５３１５４１５５１５６１５７１５８１５９１６０１６１１６２１６３１６４14１６５１６６１６７１６８１６９１７０１７１１７２１７３１７４１７５１７６15１７７１７８１７９１８０１８１１８２１８３１８４１８５１８６１８７１８８16１８９１９０１９１１９２１９３１９４１９５１９６１９７１９８１９９２００1718